



訪問介護事業(ヘルパー サービス ステーション)について 書きます。
ヘルパー ネットワーク という 機関紙が あって そのなかでセミナー
での報告が 掲載されていますが、今年4月の 介護保険制度 改正に
より 在宅で暮らす 高齢者の皆さんの生活支援は 更に厳しいものと
なり、時間短縮によるサービス提供の中で 本当に その方達の 生活
を守ることができるのか 納得できるものでは ありませんと 巻頭言で
弱音を はいて は いられない と 述べられて おります。
制度改正のたびに 翻弄される現場で 私達ホームヘルパーや 事業
所は 生活を支援していく専門職として 実際に 医療で行われている
クリティカルパス(質の高い医療を提供するための診療計画書)のような
ケア計画書を 連携してつくり上げていかなければならない と 述べて
おります。特に 二十代 三十代の ホームヘルパーが 不足していて
これからの 在宅 介護 サービスに 不安を 感じて おります。
実際 私的に 思っていることですが、介護報酬単価の 低さと 介護
従業者への 給与の低さがあるわけですが この事業 自体が 独立
採算で 成り立っていかないという 現実があります。事業総収入より
人件費の支出(ある程度の待遇を従業者に保障すると)の ほうが 上
まわってしまうわけです。企業努力不足やパート職での補充で という
外野からの指摘もありますが 地域性もありますし 経営 母体からの
(他の同一法人事業所からの)繰り入れで しのいでいる形になります。
最低 一事業所の配置基準が 常勤換算で介護職2.5名以上の配置と
定められていますので それを 若干上回る配置が 必要ですし、車輌
や、移動時間のロスや 冬期間の様々なリスクや労働環境などの問題
更に その提供するケアの質と ご利用者満足度等 山積みです。
事業開始 当時は ご利用者のサービス依頼が増えるたびに 赤字も
増えていく逆転現象もあって 事業継続の難しさを痛感しております。
以前書いた事もありますが、たとえば生活援助(家事援助)の ひとつを
例にとっても そのご利用者の 冷蔵庫内の食料品で食事を作ることを
依頼されたとして どう 満足頂けるかが サービスの質に なります。
さらに介護支援専門員(ケアマネージャー)の 立案したサービス計画の
時間内で 調理し 召し上がって頂いて 後片付けまで できなければ
なりません。「玉子焼き理論」として 某NPO法人理事長の五十嵐先生
が提唱していますが理論の命名は私が勝手につけたもので その内容
の使用も ご本人から ご快諾頂いておりますので 再度ご紹介します。
卵焼きにも目玉焼きから スクランブルエッグ 厚焼き卵等あって半熟や
きっちり 焼いたり 温泉卵や 錦糸まで 形態も色々で つき合わせや
薬味 塩 砂糖 胡椒 醤油 や ソース ケチャップ 等 ひとそれぞれ
好みが違います。それを しっかり 聴きとって 調理ができるか どうか
分量や 嚥下 咀嚼状態に 食器や 配置まで すべて 含まれます。
まして 身体介護となると その個別性や配慮 支援方法等より複雑な
ケア支援を必要としますので 専門的なスキル(技量)が もっと もっと
生活全般に 渡って 要求されることに なります。
ですから 机上の空論ではなく 介護報酬の算定基礎額のプロトコール
(詳細手順)等 現実に納得できる 根拠を 私達に示す 必要があると
どうしても 現場にいるものとして 要望しておりますし、ご利用者への
ケアサービス の 質と 向上を さらに 目指している わけ です。
本当に係る人件費支出に見合うだけの 収入を確保したいと思うのは
全国にある 何処の 訪問介護事業所 スタッフ 全員の 思い でも
ある わけ です。
♪HELP♪ ビートルズ
単純 明快 一言 での アピール 今日の この一曲 です。