約20年ほど前に出版された 本を再読していますが 今 読むと
非常にストーンと 石で撃たれたように 腑に落ちる 考え方 が
あって著者 内田 樹さん(仏文学者・現代思想家)の 現代におけ
る くくり方が 時代の先読みの様に感じられました。昔 読んだ
時より鋭さが増した感じで面白かったです。文化資本、二極分化
等々この十年 二十年の社会情勢や動向が 包み込まれて見える事
もあってカルチャー自体の捉え方が すべてゆとりの 内の出来事
のように おぼろげながら 浮遊していて透けて見える感じです。
個人的に波長が合うと感じた 作家等の本を続けて購入し ずっと
読み続ける傾向があって 狭く細くというのが私の持論でさらに
結構ミーハー的部分が若い時から多々あって笑ってしまいますが
その影響を被って 前期高齢者になった今も 継続中のようです。
本を読むということは 頭を使うことでなくて 単に情報や知識
を頭に詰め込んでいるだけで(インプット)別の意味で 頭を使う
ことを(アウトプット)して 適度の運動?を 頭にもさせなければ
ならない とは 某作家の方の エッセーに あった 言葉です。
今は音楽ホリックですが活字中毒に陥った時もあって エラソー
に わからない言葉や ボキャブラリーを並べていた時期もあり
まして 意味を 咀嚼していない言葉を使うのを最近は極力 避けて
おりますが 無意識に見栄を張ってる小さな自分も時々おります。
結局 解らない事や 理解に苦しむ事柄は インプットした事も
忘れてしまう毎日でメモをどこに置いたのかさえも不明ですが....