四月も末日で　ゴールデンウィークにも突入で　上海万博も　明日
から半年間の開催とかで　車の交通量も　普段より多めの走行で
お天気は　相も変わらず　晴れのち　曇り　一時雨　みたいな不順
の　空模様　ですが　明日から　五月に　入ります。

このブログを　リニューアル再開した時に　たしか同じタイトルで
口火をきったわけですが何事にも防御するもの防具と言われる
プロテクターが必要な時代になってきたと書きましたが、介護の
現場においても　対処できるできないと言われる範囲の線引の
ボーダーラインが　年々高くなってきて　リスク管理も複雑　かつ
高度な　諸問題が　増えてきています。

一日24時間・一年365日の個別のケア支援を　毎年　繰り返すなかで
直接処遇職員が、入所定員に対して3対1の割合以上の配置が義務
付けられて、その最低基準　以上を　クリアするのが施設の務めです
が、現実的に置き換えて説明しますと　介護職員と看護職員の合計
人数が(喜楽園は特養入所定員が60名短期入所定員が6名)ご入園
者　合計　66名に対して最低22名の介護・看護職員が必要で、現在
喜楽園では　介護職員が27名・看護職員が5名　(兼務・パート含む)
と　人数は多いですが　それでも　猫の手も　借りたい　状態があり
ますし、この他にも　デイやヘルパー等の直接処遇職員や　施設の　
介護支援専門員、相談員、栄養士、事務員　等の職種の職員もおり
ますので　結構な　職員総数に　なるわけです。常勤換算職員数が
ご入園者数に対して　1/3以上の配置で、この常勤換算とは本園の
場合は平均で一週40時間実働している職員を　1とカウントします。
(例えば　一週20時間のパートさんの場合は　二人分で1のカウント)
それで　実際この最低基準の特別養護老人ホームの直接処遇職員
数で　勤務を割り振っている　施設は　ゼロに近く、どちらも基準より
多く　雇用している　はずです。しかし　私達が　戴いてる介護報酬
単価の積算根拠は　この　最低基準配置の数字が　ベースになって
いますので、あとは法人・施設の経営手腕によって　人件費を　賄う
ことになります。一番最初に　書きましたが　24時間のケアを　必要
と　しますので　3交替弱の　勤務割になりますし、一人の職員に対し
て　四週間で8日の休日も　ありますから、その割り振りも　含みます
ので　日勤帯の勤務している　職員の　絶対数が　不足する　ことが
わかると　思います。深夜勤務は　介護員3名と宿直者1名が　基準
ですし、365日　年間の介護力が平均化するように介護技術の向上も
含めて維持　管理を　徹底し　ご入園者やご家族の　安心を得られる
よう　努めなければなりませんし　目標として　おります。

北欧や　デンマークなどは　ご利用者　一人に対して　一日三人の
ワーカー　(一人8時間労働×3人＝24時間ケア)に近い割り当てに
なっていますので　根本から違っています。3対1　ではなく　1対3の
厚いワーカーの　配置です。それで　施設ではなく　限りなく　在宅
ケアの方向性が　打ち出されて　います。ただし　税金等は　所得の
半分ぐらいの　負担になりますが　老齢年金のような　社会保障費
は　充実していて　日本のように　老後の為の貯蓄の必要性がない
という　国民性です。(日本のような　超高齢社会　では　ないので)
　
※このブログも含めた　喜楽園の　ホームページ　全体を　今年の
八月頃を目途に　完全リニューアルし　新装開店(?)の予定です。

　　
　 ♪嘉永六年六月二日♪　サディスティック　ミカ　バンド
続く♪嘉永六年六月三日♪嘉永六年六月四日と　インストメンタル
の組曲になっているアルバム「黒船」ですが、時代はNHKの龍馬の
場面 を　思い浮かべる と イメージ しやすいか と　思います。
「墨絵の国から..何かが海をやってくる..タイムマシンにお願い...
(カエラさんのリニューアル・カバーCM もあった。ミカエル　バンド)
※ 嘉永六年のタイトル曲... 塀までひとっ飛び　等々」　粒ぞろい !
　 (※西暦　1853年　浦賀に　ペルー　来航)

(追記)
介護保険も　黒船ショック　のような　圧倒的な改革が必要な時期に
さしかかってると思いますし在宅ケアを支えきれるだけの　システム
再構築がないと今後三十年間に限り　介護の空白が生じ　ワーカー
不足や　深刻な　介護難民(好ましい言葉ではありませんが)時代が
到来　します。その後は　高齢者自体　の　絶対数が減少しますし、
建物も　空き家　過多現象になりますので　産業・経済の　パニック
が　問題になると思います。(あくまでも　私見での範囲です　ので)
ただ、介護技術(スキル)や介護機器(需要と供給の関係でまだ高値)
土台となるシステムやデータ量に関して　日本は　最先端の　ものを
持っています　ので、あとは　いかに　お金をかけて　その　財源を
どう　確保して　ノーマライゼーション化を　進めるか　です。