一昨日レコード屋さんの事を書いたので　その関連で 今日も
続けます。今　塩化ビニール盤のレコードをプレスする　所が
日本では　一ヵ所　あります。　(俗に　いう　アナログ盤)
「東洋化成」で　唯一残った　レコード工場　です。
シングル(ドーナツ盤)45 RPMと 12インチ(LP・ロングプレイ)の
33 1/3の30センチ盤(クラブ用シングルもあり)ですが、やはり
アルバム ジャケットの存在感があって、写真なりイラストなり
飾っておきたいと　思う程　愛着のある　レコードも多いです。
昔レコード屋さんでバイトしていた頃は　仕入れ値は販売定価
の7割で 残り3割が利潤と経費になるわけで返品率を抑えると
各販売元メーカーから報奨金がいくらか上乗せされるシステム
でしたので(現在は　不明)それほど 大きな　純利益は　でない
形でした。ただ不況には強い産業と言われていましたが　今と
なっては絵空事ですが　生のコンサートライブだけは盛況です。
と、いっても一部ですが、配信買い等　マーケットも大きく変化
した　わけで　あの　♪泳げたいやきくん　一曲で　自社ビルを
建て替えた時代　とは　全く　音楽産業は　違っています。
レコードから CDになり 外国資本の 日本独立法人として 大型
ストア化チェーン化して成長した会社もありますが今は本国に
おいて倒産していたり(日本では健在) 店舗数をスリムにしたり
で　やりくりしている　ところも　あるわけで　大型本屋の　ような
平積みディスプレイ(同一物)で　販売量を伸ばした景気の良い
時期も　ありましたが　メガヒットも　この所　生まれませんね。
いまでも　量的には少なくなり　若干の 積み売りは ありますが。

それで 外国では'70年当時 レコードは再販制度　OKの環境で
一度定価で出して売れなかったレコードは　自由に価格を設定
出来たので　特に米国では通常の他 カットアウト盤ジャケットを
穴や数ミリカットして超廉価盤的な価格での販売物や在庫多量
物等 それを日本の買付仕入業者が船便で大量に運び　販売し
それでも日本で　定価販売の 洋盤よりは かなり 安い価格でも
純利が出ることで　輸入盤専門店が増えたわけです。英国盤や
新譜のエアメール盤は　付加価値があり高めの値段を設定して
いましたが　米国は消耗品扱いですが 英国や欧州は 紙 ジャケ
など仕上がり仕様はしっかりで　価格も高めの　高級感がありま
した。最近では円高ドル安からユーロも含み　円安で 輸入盤屋
さんは一喜一憂のようで、逆に日本へ輸入盤をメール等発注で
外国の方が購入するという 逆ルート買いが増えているようです。
マニアは　どこにでも　おりますし、為替レートでのお買い得感が
あるようです。揺れている　経済の動きで　微妙な　情勢　です。
レコード市場は　微増傾向ですが　マーケットの先細りと 中古盤
ニーズも限りがありますから　特に今は　難しい　ビジネスです。
レコード店主談 では　4枚仕入れて3枚売れても　あと1枚が残る
と　純利は出ないとのこと。その　音楽の良しあし　と　ニーズが
一致しない場合も　多いとのこと。どの　業界も　厳しいですね。

P.S.
参考までに
初期　英国　パーロフォン(ゴールド　レーベル)　モノラル盤
LP プリーズ　プリーズ　ミー　(ビートルズ) の　ジャケットや
盤、内紙袋　等の　保存状態にもよりますが 中古 価格では
10万円超、特にファースト プレスは 希少価値で 超　高値　!
中低音の 音の伸びが日米のプレスとは比較にならないとか。